2017楽曲10選

無職になって暇を持て余すついでにブログを書きたいと思っていたのですが、ちょうどいいところにあった流行に便乗して、今年の楽曲10選について考えていこうと思います。と思ったらふだん聴いている曲の中で今年リリースされたものがあまりにも少ないことに気付いてしまったのでもしかしたら10曲に足らないかもしれません。

 

いつかできるから今日できる/乃木坂46

いつかできるから今日できる

いつかできるから今日できる

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今年いちばん刺さった曲。僕自身、乃木坂のオタクというわけではないんですけど、この曲は本当に好きです。穏やかなピアノ調のイントロと優く語り掛けるようなリリックは、挫折しそうになった者を決して責めるものではありません。しばらく聴いていると、この言葉は自分自身に言い聞かせているものなんだなと感じます。映画「あさひなぐ」のメインテーマということで、歌詞も作品の内容に掛っているのかもしれませんが、人生につまづいてしまったときに聴くと、不思議と「まだやれるんじゃないか」って思える曲です。

MVの構成が映画「あさひなぐ」で主人公を演じた西野七瀬さんと舞台「あさひなぐ」で主人公を演じた齋藤飛鳥さんの対比になっててエモい。

 

逃げ水/乃木坂46 

逃げ水

逃げ水

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やはり僕自身、乃木坂のオタクというわけではないんですけど、2曲続いてのランクインです。発売が8月だったのですが、乃木坂の代表曲でもある裸足でSummerとはまた違った、「夏」を情緒的に感じさせる曲になっています。ポイントは「本当に気持ちがいい」としか表現できないほどの一切の不快感のない爽快なメロディであって、サビ前に挿入される束の間の「月の光」は、その例を見ない手法に「実験的楽曲」とまで評されるほど多くの反響を呼びました。

「逃げ水」というタイトルが具体的に何を指し示しているのか、それは色々とあるんでしょうけれど、夢であるとか恋であるとか「そこにあると思っていたのに近づいたら見えなくなってしまうモノ」の儚さを謳うことが、これほど夏という季節に郷愁を覚えさせるのかと感動します。

福岡を代表するアイドルであるところの与田祐希さんが大園桃子さんとWセンターを務めた曲でもあるのでエモ過ぎる。

 

TAILWIND/TrySail

TAILWIND

TAILWIND

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アルバム収録曲やB面曲でえげつない強い曲をぶっ混んでくることで有名なTrySailさんですが、まーーーーーーーーーーーっじで強い曲が来てしまったみたいですね。もう出だしの夏川椎菜さんの歌声で「あーーーーこれもう負けたわ完全に負けたわ」状態になりました。Sail OutがTrySail第1期のメインテーマであるならば、これは紛うことなき第2期のメインテーマですね。こういうこと言うとお前は勝手に何を言っているんだと批判されかねないのですけど、おれは詳しいんだトラハモくんが存命の頃から3人を応援しているし何ならステージ見学にも参加したことがあるんだおれが正しいんだ。それはどうでもいいんですけど、あの日本青年館での公開録音に始まり、持ち曲が2曲しかない中でパシフィコで1stライブをやった頃からすると、今はたぶん最初のステップはもう乗り越えたと思うんですよ。だから次なるステップを乗り越えていくときに、これは3人の背中を押す曲になると思うし、大事にしてほしいなって思います。

 

adrenaline!!/TrySail

adrenaline!!!

adrenaline!!!

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人類がかつてチンパンジーと同一の存在であったことを思い出させる一曲。

 

ちゅるちゅるちゅちゅちゅ/every♥ing!

ちゅるちゅるちゅちゅちゅ

ちゅるちゅるちゅちゅちゅ

  • every❤ing !
  • アニメ
  • ¥250
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 かつて僕が木戸衣吹さんと握手して女の子の手の柔らかさに驚いた(当該記事)every♥ingさんを代表するキュートでポップなラブソングが今年発売となっております。曲名だけ見ると思わずこれはふざけすぎやろと口に出してしまいかねないものですが、それは曲を聴いてからにしてください。もう、甘い。甘すぎるんです。恋愛とはこんなに甘いものかと驚かされます。ゴーヤよりも苦い恋愛経験しかない僕にとっては糖尿病になってしまいそうなくらい甘々なラブソングです。でもそれがevery♥ingさんのフレッシュネスな若々しさと上手く噛みあっていて、気付かぬうちに「ちゅるちゅるちゅちゅちゅ」と口ずさんでいることでしょう。恋は盲目というのはよく言ったものですが、そんなこそばゆいほど甘い時間をちょっとでも味わえる幸せな一曲であります。

 

打上花火/DAOKO×米津玄師

打上花火

打上花火

  • DAOKO×米津玄師
  • J-Pop
  • ¥250
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この曲をピックアップしたことで僕が日和見なオタクだと思われてしまうことはわりとどうでもいいことなんですが、曲が良いんです。イントロからスローテンポで夜の静けさを体現するようなメロディがAメロBメロと続き、しんみりとした気分に入り浸っているところにサビで突然のオケがドバーンと入る展開はまさに打上花火を味わうかのようなエクスタシー。硬派なオタクぶるならば、この作曲者には敢えて反感を表さなければ示しがつかないみたいなところはあるんですが、この曲の構成には手を挙げて賞賛するしかない。

 

誰よりも高く跳べ!/けやき坂46

誰よりも高く跳べ!

誰よりも高く跳べ!

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実際の発売年は2016年だろうと、けやき坂ファンの皆様には怒られてしまうかもしれませんが、アルバム収録は今年ということでお目こぼしください。もう、曲の気持よさがハンパない。曲だけじゃない、歌詞の気持よさがヤバい。気持ち昂るイントロを経ていきなり「誰よりも高く跳べ!」「助走をつけて大地を蹴れ!」「すべてを断ち切りあの柵を越えろ!」ですからね。なぜか曲を聴き始めて30秒も経たないうちにわれわれは命令されているわけです。それにしても一切の強制感がない。あまりのメロディの心地よさに誰に言われるでもなく、その場で飛び跳ねたくなってしまうのではないでしょうか。

不思議なのはこの曲もまた欅坂らしい「抑圧からの解放」みたいなことを謳っていることです。一体その抑圧とはなんなのか?「大人」「鎖」「柵」といったワードは何を隠喩しているのか?全く分かりません。「サイレントマジョリティー」が示唆的であるというのは、その通りだと思いますが、一方で似たようなフレーズが並ぶこの曲はそういったものを一切感じさせない。恐らくそれは、この曲が「独立への賛歌」だからではないでしょうか。独立というのは、支配からの独立であるとかポリティカルな意味などではなく、人間が人間として独立するということです。自我を持って、自分が進みたい向きに飛び立つことへの素晴らしさを謳っているからこそ、そよ風のように心地の良いメロディラインが耳に残るのでしょう。そして、こういう屁理屈めいた邪推は至極どうでもいいので、是非とも上記の試聴ボタンを一度押してみてください。

 

 

 

そして結局7選で終わってしまった。