あのね、聞いてほしいことがあるんだ

                

                

                

                

                

                

                

                

                

                

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という話です。

 世の中にはいろいろな交通違反があります。

私が犯したのは“通行禁止違反”です。

平たく言うと、右折禁止の場所で右折しました。

 

言い訳することはありません。完全に標識を見落としました。

 現場は歩道のない狭い道路で、歩行者や自転車に気を取られていました。

気が付いたら後ろにパトカーがいました。

信号が赤だったので止まりました。

 窓を叩く音がしました。

おまわりさんでした。

私は、職質かな?と思いました。

バカなもので、自分が交通違反をしたとは思わなかったのです。

 

「その信号を左折した先で止まってください」

 

素直に従いました。

 

「あの坂の下の交差点、右折禁止だってご存知でした?」

 

冷や汗が出てきました。ああ、ついにやってしまった、と。

ようやく自分の過ちに気付きました。

 

交通違反になりますので、切符を切らせてもらいますね」

 

もはやなにも言い返すことはありません。

自分が悪いのは明らかですから。

 

そして手渡されたのが、青色の紙と、7000円の振込み用紙。

今となっては色々と考えることが出来ますが、なによりも初めての違反だったので、非常に精神的に来るものがありました。

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さて、この青切符という制度ですが、正式には「交通反則通告制度」というものです。簡単に言うと、反則金を納めてくれたら刑事上の責任は終わりだよ、はいサヨナラということです。

交通違反も、道路交通法という法律に反する犯罪行為ですから、検察の取り調べを経て裁判で審理されて然るべきものです。しかし、いちいち交通違反で裁判など開いていればキリがありませんから、「反則金」という行政処分でケリを付けて、あえて刑事手続きを免除しているというわけです。

 

しかし、国民には「裁判を受ける権利」というのもまた存在します。青切符に署名せず、きちんと刑事上の手続きを経て裁判にて真相を明らかにすることも可能です。しかし、自分の非が明らかなときは大人しく署名すべきでしょう。